売却時のリフォームのポイント
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不動産売却時はリフォームよりもハウスクリーニングや修繕がおすすめ
中古物件の売却の場合、「リフォームしないと売却は難しい?」「高く売るならリフォーム必須?」とお悩みになる方はたくさんいらっしゃいます。結論からお伝えいたしますと、残念ながらリフォームしたからといって早く高く売れるとは限りません。実は多くの購入希望者様たちが、物件の見た目以外の部分を重要視しているためです。
ここでは不動産売却におけるリフォームについてわかりやすく解説いたします。
リフォームの基本
リフォームには目的や用途に応じてさまざまな種類があります。
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断熱リフォーム
住居の断熱性能を向上させると、室内の温度が季節に関わらず安定します。結果的に冷暖房費が抑えられるため家計に優しく、CO2排出も減るため環境にも優しい住居へ生まれ変わらせることができます。
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耐震リフォーム
地震大国日本において耐震性は最も重視されるポイントとなります。地震がもたらす家の倒壊や津波の発生といった被害は人の命を奪う可能性を持つ恐ろしいものです。耐震リフォームは大切な人の命を守るための補強・工事です。
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雨漏り対応リフォーム
雨漏りは屋根や外壁の劣化を伝えてくれるサインであり、どんな物件でも発生する可能性があります。経年劣化や災害、施工不良などさまざまなことが原因で起こる雨漏りに対応するための事前対策が雨漏り対応リフォームです。
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バリアフリーリフォーム
高齢化が進む日本において、お住いの住居もバリアフリー化する事例が増えています。実際にバリアフリーが必要となるタイミングは経済的にも苦しいケースが多いため、将来を見据えてリフォームを検討してみましょう。
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オール電化リフォーム
電気料金自由化により、オール電化リフォームは注目を浴びています。電気会社や料金プラン次第では年間の光熱費を数万円もお得にできる可能性があるためです。
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自然素材リフォーム
衣食住のうち、着るもの食べるものは以前から健康のために自然なものが好まれる傾向にありました。しかし最後の「住」であるお住まいについてはあまり気にされていませんでした。しかし近年、食材などと同様に建材についても自然素材にすべきという声が増えてきています。
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部分リフォーム
住宅すべてをリフォームするのは難しいものの、キッチンやトイレ、浴室など気になる部分を経済状況に合わせて生まれ変わらせることも可能です。部分リフォームはいままでより少しだけ快適に暮らせるようになるリフォームです。
リフォーム会社の種類
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ハウスメーカー系
大手ハウスメーカーがリフォーム部門を子会社化して展開しているケースです。全国規模で対応してくれるメリットがあります。
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リフォーム専門会社
リフォームに特化しているため知識・経験が豊富かつ対応がきめ細やかであることが特徴的です。
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住宅設備・建材メーカー系
たとえばトイレ設備メーカーなどが別部門で展開するリフォーム会社です。設置できる設備は競合他社のメーカーを選ぶことができないなどの制約があるケースもあります。
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工務店
地域に密着した工務店型は、地域事情に詳しいため地域特性に合わせたリフォームを行えるのが特徴です。
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設計・建築事務所系
デザイン力が高く独創性豊かなリフォームを行いやすいのが特徴です。ただし、設計・デザイン料がかかったり、工期が長くなったりする可能性もあります。
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他業種新規参入系
たとえば、インテリアショップや家電量販店、インフラ企業などが参入したケースです。経験知識はやや劣るものの、インテリア業界からの参入であれば、内装インテリアの統一感を出しやすいなどのメリットがあります。
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不動産会社
不動産会社がリフォーム部門を持っている、または地元工務店等と提携しているケースです。不動産取引と同時にリフォームも依頼できるため、手続きが楽にできて費用面でもややお得になりやすいのが特徴です。
このように、リフォームにはさまざまな方法があり、リフォーム会社も種類が豊富にあります。ここでは「不動産売却におけるリフォーム」に関してじっくりとご紹介していきますのでぜひご覧ください。
不動産売却におけるリフォームは“必ず”ではない?
リフォームを行ったからといって、必ずしも高く・早く売れるとは限りません。購入を希望する方たちは物件の状態だけでなく、立地や価格などさまざまな条件を見て判断しているためです。
たとえば、売却価格を少しでも高くしようとリフォームをしたとします。しかし、実際には売れた価格からリフォーム費用を差し引いてみたらリフォームせずにそのまま売却した方が利益的に良かった、というケースは実際によくあります。
中古物件の場合、建物の状態だけでなく立地や価格を重要視する買主様が多くいらっしゃいます。そのためリフォーム費用が上乗せされた物件は食いつきがあまり良くない傾向にあり、結果的に値下げをして売却してリフォーム費用分損してしまうことも珍しくないのです。
リフォーム済物件にも需要がある?
ではリフォームした物件には需要がないのかといえばそうではありません。実はリフォーム済物件を探している方も一定数いらっしゃいます。
運良くそういった方に内覧いただければ、「中古とは思えないほどキレイな物件」という印象を与えることができ、早期売却を実現できる可能性が高まります。
リフォームのメリット・デメリット
リフォーム後に売却する場合、リフォーム費用分を売却価格にどれだけ上乗せできるかがポイントとなります。リフォームした場合のメリット・デメリットをまとめましたので参考にしてみてください。
- メリット
- 中古とは思えない見た目や設備で、内覧希望者様の印象アップにつながる
- 修繕などの必要がなく、内覧希望者様が購入後の暮しをイメージしやすい
- デメリット
- 物件価格にリフォーム費用全額を上乗せできるとは限らない
- リフォームしたことで内覧希望者様の好みからズレてしまう
- リフォーム工事中は売却活動を中断しなくてはならない
リフォームしない場合のメリット・デメリット
リフォームせずにそのまま売却する場合、中古物件をそのままの形で売却することとなります。築年数や物件の状態などが早期売却のポイントになります。リフォームしない場合のメリット・デメリットをまとめましたので参考にしてください。
- メリット
- リフォーム費用がかからないため、出費を抑えられる
- リフォーム工事期間がないため、スムーズに売却活動を行える
- デメリット
- 築年数が古く、状態が悪い場合はそれを理由として値下げを迫られることもある
PICK UP!印象をよくするために
リフォームはしなくても、物件の印象をよくするためにハウスクリーニングや修繕などは行っておきましょう。余計な出費を減らしつつ、内覧時の印象をUPできるため、早期売却につながりやすいためです。
ハウスクリーニング
ハウスクリーニングは専門業者の他に、引越し業者やなんでも屋・便利屋といった業者が行っています。また、不動産会社が提携していてワンストップで依頼できるケースもあるため事前に確認してみましょう。
費用は部屋の広さによりますが3万円~10万円程度が目安です。半日程度の作業で素人では難しい徹底したクリーニングを行ってくれますので、物件が見違えるほどキレイになります。
修繕
修繕はリフォーム専門の会社や地元の工務店などが行っています。また、不動産会社が提携してワンストップで依頼でき、費用をお得にできるケースもあるため事前に確認しましょう。
修繕対象となりやすいのは「床」「壁」「キッチン」「浴室」などです。たとえば床や壁は10年~15年程度が寿命とされ、傾きや汚れ・キズといったものも目立つようになります。ハウスクリーニングで対応できる場合もありますが、明らかに異音がしたり設備故障があったりする場合は事前に修繕した方が早期売却しやすいです。
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